皆さま、こんにちは。
昨晩遅くに無事に沖縄より戻ってまいりました。
今回のメインの目的は8/8に開催された久高島振興会の理事会に出席し、2020年に久高島で開催予定のヤポネシア音楽祭について理事の方々と詳細を話し合うことでした。
島に上陸するとまず迎えてくれたのは白く輝くサボテンの花。
これはドラゴンフルーツが実る三角柱というサボテンです。
一つ驚いたのは沖縄は日差しは強いのですが、体感としては関東の猛暑にくらべて涼しいということ。
以前は考えられないことですよね。
港ではあるカミンチュ(祭祀を司る久高の神女)の方と理事の方々が僕を迎えに来て下さっていました。
この迎えに来て下さっていたカミンチュの方は、5月の総会で着席したまま発言した僕にお叱りの言葉を下さった方。
同じ目線で喋りたかったという僕自身の未熟さに気付かされ、率直で厳粛なお言葉に身が引き締まりました。
心のこもったお叱りは僕自身が成長できる大きなきっかけとして、素直に本当にありがたく思ったんですね。
手土産をお渡ししながら「先日はお世話になりました、ありがとうございました。」と頭を深くさげると、ニッコリ微笑んで下さって「いえいえ、お疲れ様でした。」というお言葉を返して下さいました。
思わずウルっとしてしまいそうなほど、嬉しかったですね。
僕と久高島の関係がまた新たなフェイズに入ったなと、感じさせて頂いた瞬間でした。
そのまま理事会の会場である久高島宿泊交流館に車で送って頂き、話し合いに入りました。
時期について。
お金の集め方について。
ゲストについて。
セキュリティについて。
話し合うことはたくさんです。
台風を避けて秋にしたほうがよいことや、文化庁の助成があること、そして船の臨時便の可能性や宿泊施設のキャパなど、理事の皆様の知恵にあふれた率直なご意見は心からありがたかったです。
そして、島の聖域を守るために立ち入り禁止区域に来場者が入らないようしっかり警備は付けたほうがよいこと。
これに関しては、ある長老から「俺も若い時はイザイホーの禊の時には松明を焚いて、人が入って来ないように夜通し警備したさー。」という本当に貴重なお話が出ました。
こういった民俗学的にも一級と呼べるような話が聞けるのも、久高島ならでは、なんですよね。
大切なものをまさに命懸けで守ってきた久高島の方々の言葉っていうのは、具体的で説得力があります。
そこに触れさせて頂いた1時間でした。
その夜はシマンチュとお酒を酌み交わし、翌日は早朝から御礼の御嶽参りをさせて頂きました。
歩いて7つある全ての御嶽を回るのは何年か振りです。
そしてトップの画像の、島の東の岬カベールへと続く一本道を歩いている時に、大切な島の方々の健康と幸せのため、そして本当の意味でのアジアの平和のため、このヤポネシア音楽祭を頑張って成功させようという決意がふつふつと沸き上がってきました。
これはやっぱり恩返しなのだな、と。
この久高島が存在しなければ、今の僕の活動もあり得ませんから。
96年のミュージックキャンプの際の近藤等則さんも同じ思いだったようです。
まだまだ足元にも及びませんが。
2020までにどこまで近づけるか、楽しみに進んでいきたいと思います。
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