皆さま、こんにちは。
そろそろ暑さも落ち着いてくるでしょうか?
本当に本当に今年の夏はたいへんでしたね。
今日は僕が週一で非常勤講師をしている専門学校ヤマト学園でクラスがありました。
こちらは栃木市にあるアジアからの留学生を主に受け入れているファッション系の専門学校でして、ネパール、ベトナム、ミャンマー、スリランカなどの学生達が日本で就職するために毎日一生懸命学んでます。
僕はある知人の紹介で2年前から講師を勤めさせて頂いてるんですが、話を頂いた当初は自分にできるかどうか本当に不安でした。
そもそも何を教えたら良いのか、そこからのスタートだったんですね。
ただ、学校見学に行かせて頂いて学生達に肌で接した時に、これはやらなきゃな、と直感しました。
教室に充満するスパイシーな匂いや飛び交う言語、そしてアジア特有のどこかレイジーな雰囲気。
まさに僕が旅の中で体感してきたアジアの空気そのもの、その中に身を置いて彼らと時間を共にしたい!と本能的に思いました。
授業は「民族文化論」なんていう格好良い名前を担当の先生につけて頂いたのですが、僕ができることは彼らの国のカルチャーやお祭りを音楽を通して共有すること。
そして、できれば日本の素晴らしい文化にも触れてもらいたい!
そういう気持ちで始めさせて頂きました。
始まってしまったら、いや〜楽しいのなんの。
彼らの素晴らしい伝統文化の奥深さ、そして授業中でも好きな曲がかかると全員で踊り出してしまうこのノリ。
何よりも、夜遅くまでアルバイトして学費も稼ぎ、朝から学校で勉強し、家族に仕送りまでしてしまう彼らのバイタリティには頭が下がりました。
そして、地方都市はもはやアジアの留学生という労働力なしには、工場やコンビニの営業が稼働しなくなってきているのも事実ですね。
正直な話。
おそらく留学生という形では無くなるかもしれませんが、アジアからの働き手を日本はこれからもっと必要とする時代が来るでしょう。
彼らのエナジーとバイタリティはその予兆であると言えると思います。
もちろん彼らの生活マナーや自転車の乗り方など、近隣住民の皆様に注意されることも多々あるのですが、逆に僕たちも同じアジアの仲間として彼らと共存していくという気持ちが必要になってきていると感じてます。
トップに掲載したこのクラスは一年生で、ネパール、ベトナム、スリランカ、パキスタン、モンゴル、カザフスタンと本当に多国籍。
宗教も仏教、ヒンドゥー、イスラムなど様々なのですが、彼らには生活の中から培った共存する力がありますね。
先日初めてこのクラスで日本、ネパール、ベトナムの曲を100%の力で演奏して汗だくになりまして、そしたら各国の子達が「ネパールからです」「ベトナムからです」「どうぞパキスタンからです」「スリランカからです」と嬉しい言葉と共に飲み物を差し入れてくれました。
正直言いまして、彼らの心からのプレゼントはこれまで頂いたどんな大きな仕事のギャラよりも嬉しかったですね。
日本にいながらアジアの仲間と心から響きあえるこの環境、しばらく浸ってしまいそうです。
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