2020年はアジア友好の年にしたい!
ということで、前々から2020年に神の島である沖縄久高島でアジア平和音楽祭を開きたいと言い続けてきました。
久高島は那覇から車で一時間弱の南城市安座間港からフェリーで15分ほどの距離にある離島。
琉球開闢以来の聖地で、沖縄最高位のシャーマンであった久高ノロが伝統的に置かれてきた島です。
成人女性全員が祭祀を司る神人(かみんちゅ)としての資格を持っていて、そのイニシエーション(就任儀式)である12年に一度のイザイホーが特に有名でした。
1978年に途絶えてしまいましたが。
そのイザイホーが途絶えた後の久高島を映像に撮り続けてきたのが先日お伝えした「久高オデッセイ」大重潤一郎監督であり、僕は2002年の八月十五夜の奉納演奏の際に初めて監督と出会いました。
この監督と出会った瞬間から僕と久高島の皆さんとのお付き合いが始まったのですが、知れば知るほどこの島が好きになってしまったんですね。
年に30回ほどのお祭りがあるんですが、例えば太陽への感謝、島に初めて降り立ったご先祖への感謝など、祈願と感謝がセットになっていて、全て御嶽(うたき)と呼ばれる聖地への祈りからスタートします。
中でもフボー御嶽と呼ばれるもっとも重要な聖地があるんですが、ここがまたすごい。
木々に囲まれ、中にはご神体として石ころが一つあるだけの何も無いところ。
ただ、空気が本当に澄み切っていて、空間全体がゆらいで見えるような。
そこだけ次元が違うような雰囲気を持った場所です。
岡本太郎もその著書「沖縄文化論」の中で、フボー御嶽のことを「何もないことへの目眩」と称しています。
本来聖地というのは、何も無い空虚な場所、そこを清めて祈りを捧げていく中で、魂が生まれまた還っていく場所としての機能を保ち続けていくのでしょうね。
そして島の人たちは人間ですからいろいろな葛藤や時には小さい喧嘩なんかもしながら、自分たちが本当に大事な場所に住んでいるということを知っていて島を心から大切にしています。
島外から来た人には本当に優しく接してくれて、なんでも聞けば丁寧に説明してくれますよ。
そんな素敵な久高島でのヤポネシア音楽祭に向けていよいよ動き出すタイミングがやってきました。
来月5/27に開かれる久高島の総会にて、久高オデッセイのプロデューサーでもあった宗教学者の鎌田東二さんと島人と神人の皆さんにプレゼンテーションをさせて頂く機会を頂きました。
話を通してくれた鎌田東二さんに心から感謝。
合わせて5/27の夕方から久高島の宿泊交流館にて「久高オデッセイ第三部風章」の上映そして僕SUGEEと鎌田東二さんによるセッションライブを開催、前日の5/26にはヤポネシア音楽祭キックオフミーティングと称し那覇「みやらび」にて僕のアコースティックライブを開催させて頂きます。
FBのイベントページはこちら。
良かったら是非チェックしてみてください。
また新たな旅の始まりにドキドキしています。
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