皆さま、こんにちは。
やっと少し涼しくなってきましたね。
僕もなんだかホッとしています。
こういう時こそ心身ともに疲れがドッと出てくることがありますので、くれぐれもご自愛くださいね。
僕の方は台湾での演奏が決まりましたので、今日はそのご報告をさせて頂こうと思います。
僕の親友で「久高オデッセイ」助監督のマーティこと比嘉真人というウチナンチュがいます。
そのマーティが五月から八月末まで家族とピースボートの映像スタッフとして北欧からアフリカなどを中心に地球を一周してきました。
その中で台湾や韓国などさまざまなアジアの方々との繋がりをつくってきてくれたんですね。
しかも嬉しいことにその道中で素晴らしく視野を広げて帰還してくれまして、2020の久高島ヤポネシア音楽祭に関しても素敵なアイデアをたくさんかかえて還ってきてくれました。
ヤポネシア音楽祭のメインテーマはやはりアジアの繋がりなので、今回のマーティの旅と帰還後のビジョンは僕にとっても本当に嬉しくてたまらない晩夏のニュースとなりました。
そう言った流れの中で、たまたま「久高オデッセイ」の予告編をみた台湾のジョニーという若手映画監督がマーティに連絡をしてきてくれまして、僕の演奏もセットでオファーをしてくれたわけです。
台湾というと、99年に台東郊外の馬蘭にアミ族の長老である郭英男〜Difangを訪ねて行って以来。
この上の動画を観て頂くとわかるんですが、彼の歌唱は本当に素晴らしくて、その歌声がドイツのENIGMAというテクノユニットのプロデューサーに発掘され世界的な評価を得ました。
後にソロアルバムをリリース、その一節がニュースステーションのCM導入曲にも使用されていたので、日本でも聞き覚えのある方がたくさんいらっしゃると思います。
99年の二月、僕は馬蘭の駅からタクシーのドライバーさんにDifangのソロアルバムのジャケットを見せて、懇願してお宅まで連れて行って頂いたんですね。
そんな失礼な僕を大きなお宅の横に佇む小さな納屋で奥さんと火にあたっていたDifangは優しく出迎えてくださり、焚き火の火を前にたくさん話をして下さいました。
驚いたことに、彼は流暢な日本語をあやつりました。
このご高齢の台湾の先住民族が日本語を話すということは、もちろん僕も複雑な思いを禁じ得ませんでしたが、彼の優しい笑顔と日本への好意的な態度に、ただただ感謝の気持ちを抱いたのをよく覚えてます。
先住民族としてさまざまな変遷を体験してきたこと、日本兵がナマズを釣るのを手伝ってあげたこと、そして日本ツアーの際には日本の方々に本当に良くしてもらっていること。
彼の優しい語り口は、一生忘れられない宝物になりました。
書いてる今も、目がウルウルしてしまいますね。
そんな本当に思い入れのある台湾にこうして演奏という形で再訪できるということは本当に嬉しくて光栄なことです。
つないでくれたマーティには心から感謝ですね。
映画祭のリンクはこちらになります。
10/3は18:30〜、大重監督の「風の島/水の心」上映前に30分のパフォーマンスをさせて頂きます。
タイミングが合えば、是非台湾イーランでお会いしましょう。
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