皆さま、こんにちは。
クリスマスも終わり、いよいよ年末モードですね。
風邪などひかないように皆さまくれぐれも朝晩暖かくしてお過ごしくださいね。
さて、僕は12/23に群馬吉岡町のスタジオ・グラシアにて「沖縄から世界へ」というタイトルで開催されたクリスマスライブに出演してきました。
こちらはM・waveのラジオ番組「RADIO TRIP」でもご一緒させて頂いているダンサー宮田恵さんと先日久高島ツアーもご一緒させて頂いた三線唄者の伊藤綾野さんとの共同企画で、沖縄音楽と僕のジェンベ、そして宮田恵さんのフラメンコダンスというコラボレートでやらせて頂きました。
実はこのコラボ、三者の人間的な繋がりから生まれたものの、完全に海洋アジアの海の楽器である沖縄三線と、スペインを中心に発展してきた大陸の情熱的なダンス音楽であるフラメンコをどうつなげるか、というところで企画の段階から本当に頭を悩ませました。
ゆったりとした横ノリからうまれる美しい三線のメロディと、どちらかというと縦のリズムから生まれてくるフラメンコの直線的なステップを、僕のジェンベと唄でどう融合させられるかが鍵になってくるだろうなと予感していたんですね。
事前に一度リハーサルをやらせて頂いたのですが、予想通り本当に難しい。
ただ、光は見えました。
僕と宮田恵さんが出会ったきっかけは、そもそも映画「久高オデッセイ」を介して知り合わせて頂いた小嶋さちほさんの紹介でした。
そして僕と伊藤綾野さんも「久高オデッセイ」の上映会で出会ったんですね。
間違いなく琉球の聖地久高島が僕らをシンクロさせる鍵になるに違いないと直感で思いまして、コラボには久高島のカミンチュとの交流から生まれた僕のオリジナル「カラタチの恋」をまず三人で選びました。
この「カラタチの恋」は、メロディは沖縄・アジア的な響きなんですが、リズムはインドや中近東的な大陸のビートなんですね。
実はフラメンコも発祥はインドのラジャスタンであると言われています。
インド・ラジャスタンの都市ジャイプールから中世に西に向かって大移動したのがジプシーであり、彼らジプシーがヨーロッパにたどり着いて花開かせたのがフラメンコだというのが定説なんです。
そういうわけで、フラメンコのノスタルジックな響きはどこかインド音階の香りがします。
この沖縄三線とフラメンコダンスを結びつけるのは久高島の風であり、そしてインドのリズムと響きであろうと僕は本能的に思いました。
いざ本番でオーディエンスを前に音をだしてみると、まさにその通りジェンベによるインド的な大陸のビートと、久高島で生まれたメロディが、三者を包み込みました。
そして演奏しながら思ったのが、音楽は人の想いと愛に支えられているということ。
その大きなグルーヴはやはり三人の信頼関係がないと築けないものでしたし、聴いて下さっているオーディエンスの皆さまの暖かい心がないと決して育まれないものだったでしょうね。
最後は三線による「唐船どーい」をみんなで演奏し、沖縄の舞踊「カチャーシー」で会場が一つになりました。
世代や趣味を超えてその場が一つになる感覚は、本当に演奏者冥利につきます。
この三者のコラボは間違いなくこれからも続いていくでしょう。
おかげさまで今年を締めくくるにふさわしい、愛にあふれたライブになりました。
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