皆さま、こんにちは。
梅雨入りして少し肌寒い気候が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?
気温も気圧も不安定なこの時期は身体に思わぬ負担がかかってくる場合がありますので、どうぞくれぐれもご自愛下さいませね。
僕のほうは先週末の土日で福島へのツアーに行ってまいりました。
6/8土曜日は「あだたら高原いっぷく」にて開催された映画「かみさまとのやくそく」上映イベントにてライブをやらせて頂きました。
こちら、胎内記憶のある子供達を追ったドキュメンタリー映画なのですが、本当に素晴らしかった。
子供達はお母さんの笑顔を見にあちらの世界からやってきている、というメッセージに心打たれました。
開催して下さった鴫原早記さんとご家族の皆さま、本当にありがとうございました!
そして翌日6/9日曜日は田村市の蓮笑庵(れんしょうあん)でライブをやらせて頂きました。
こちらはかつて画家の渡辺俊明氏のアトリエであった美しい建物の数々を、震災以降たくさんの人が集う憩いの場へと奥様仁子さんと代表本田紀生さんがボランティアの力を借りて創造されてきた奇跡のようなスペース。
本田さんとは震災後の復興イベントで知り合ったのですが、田村市に蓮笑庵という素晴らしいギャラリースペースがあるので是非一度来てほしいという声を頂いてまして、今回やっと実現したという次第です。
一番驚いたのは、俊明さんのアトリエや料亭など様々な建物が斜面に沿って建てられているその山の中腹に広がっていた空間でした。
木々と草むらの間を抜けていくと、突如広がる何もない空虚なスペース。
中央にケヤキが一本だけ生えています。
この何もないのですが、清められたエナジーにあふれた空間は沖縄の御嶽にそっくりで、間違いなく古代からの祭祀場の跡だと感じ取りました。
奥様の仁子さんに後から聞くと、やはりここは場開きをして下さった韓国のシャーマンの方も素晴らしいスポットとして清めていかれた、とのこと。
古代から人々が祈りを捧げ、魂が帰る場所そして魂が生まれてくる”あの世とこの世の接合点”として本当に大切にされてきた聖地だと確信しました。
演奏はその空間のすぐ上にある古民家を改装した「すずめのお宿」にて、やはり奉納の意味合いの濃いものになりました。
お客様はご近所の90歳のお婆ちゃんを始めとした、この場所にゆかりの深い方々がたくさん集まって下さいました。
なかでもスタートの1時間前に仁子さんに声かけをされて来てくれた85歳のお婆ちゃんは、朝から何か感じたそうでお餅をついて待っていたのだとか。
お供えとしてたくさん持って来てくれました。
ここでやはり演奏させて頂きたかったのは、僕が福島に想いを馳せて作詞作曲させて頂いた「フルサト」。
この日のために作った曲なんだな、と改めてじんわりとした暖かい思いが胸に広がってきました。
最後はお婆ちゃんのついてくれたお餅を頂きながらみんなでお茶会。
「生ぎてて良かっだ!」と言ってくれたお婆ちゃんの笑顔はきっと一生忘れられません。
来年はあの山の中腹の聖地で、野外ライブイベントを開かせて頂く予定です。
この素晴らしい素晴らしい福島で、是非良かったらお待ちしております!
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