皆さま、こんにちは。
先週末7/19は久高島に入り、翌日7/20の朝に今年開催予定のヤポネシア音楽祭について島の皆さんとお話をさせて頂きました。
その当日の早朝に久高の御嶽参りをさせて頂いたので、ご報告させて頂きますね。
御嶽(うたき)というのは沖縄における言わばコミュニティの聖域で、そこへ祈りを捧げるところから祭祀が始まります。
たいていは木々に囲まれた何もない広場のようなスペースで、中央には香炉と石などの御神体が置かれていることが多いです。
どういうところかと言うと、生まれたらそこから魂が生まれ、死んだらそこから魂があちらの世界=ニライカナイへと帰っていくと信じられている場所なんですね。
つまりこの世とあの世の接合点です。
全周10kmほどの久高島には7つの御嶽があると言われていて、最も重要なのはフボー御嶽という場所で島における最高の聖地とされています。
朝5:00に起きて島の東側にある伊敷浜にて日の出を拝み、まずは伊敷浜の入り口にある御嶽へのお参りからスタートしました。
そして、島の東側の中程にある御嶽を訪れると、なんとご神体のすぐ奥に2匹の大きな大きなヤシガニさんの姿が。
紫色に鈍く光を放ち、本当に神々しかったですね。
まさに僕は久高の自然に抱かれているな、と感じた瞬間でもありました。
途中で出迎えてくれるこのガジュマルは本当に力強くて美しくて、いつも見惚れてしまいます。
そして。
東の突端のカベール岬へと続くこのビロウの並木道はいつ来ても本当に綺麗です。
別世界へと誘われるような気持ちになりますね。
白馬に乗って神が舞い降りてくると言われている最東端のカベールから見る朝日はまた本当に凛と輝いていました。
ここから西へ3kmほど降りて行ったところにフボー御嶽がある鬱蒼とした森が見えてきます。
この久高最高の聖域であるフボー御嶽は今何人たりとも立ち入りが禁止されていて、入り口までしか入ることができません。
ただ、やはり島の祭祀を司る神人(カミンチュ)達の祈りによって最高に清められた素晴らしい空気が入り口に立つだけで全身に伝わってきます。
これほど澄み切った場所を僕は他に知りえません。
今まで本当にありがとうございました、そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致します。
気がつくと口からは御礼の言葉が自然と漏れ出ていました。
人はいつの時代も自然と共に生きている、という当たり前の原点にいつも立ち還らせてくれるこの場所は、まさに魂のフルサトですね。
一周して集落の中にある久高殿まで戻ってくると既に8:00を回っていました。
宿をとった宿泊交流館に戻り、島の久高島振興会の理事長である内間豊さんらとじっくり話をさせて頂きました。
高齢者の多い久高島ではこの状況下では今年中の祭りの開催は難しいであろう、ということがまず出ました。
結論としては、「久高島ヤポネシア音楽祭」はこの新型コロナウィルスの収束を待ち、久高の皆さまが安心してお客様を迎え入れるようになるまで延期とさせて頂くことに致しました。
おそらくもうしばらく続くであろうこのコロナ禍の中で、自然との繋がり、人と人との繋がりの大切さをまた私達はより明確に感じることになるでしょう。
その先に、おそらく「久高島ヤポネシア音楽祭」は見えてくるのだろうな、と思ってます。
開催は来年以降になるかとは思いますが、また進捗など逐一ご報告させて頂きます。
引き続き宜しくお願い致します!!!
この記事へのコメントはありません。