皆さま、こんにちは。
今週末からだいぶ良い天気が続くようですね。
秋の落ち着いた気候の中、どうぞ素敵な毎日をお過ごしくださいね。
先週金曜日は表参道にある自由大学にて「共生のシャーマニズム学」第3期、植物との共生についての講義。
僕がいつも植物の世話をしている群馬館林にあるサボテン温室の紹介をさせて頂きながら、僕が世界の旅の中で出会った熱帯性植物や多肉植物についてお話をさせて頂きました。
トップの写真のカリブ海沿岸に主に自生するサボテン・メロカクタスは花が地味な代わりに赤く色づく花座を思い切り伸ばして受粉の媒体となる昆虫にアピールします。
植物は花の色みや香りで受粉を手助けしてくれる周りの虫や動物などにアピールするのですが、これは花の代わりに帽子のような赤い台座で自分の居所を知らせるサボテンなんですね。
極めて珍しい進化を遂げた植物だと言えると思います。
また、南アフリカのガガイモ科のスタペリアという多肉植物は悪臭を放つ花を咲かせて受粉の媒介となるハエをおびき寄せます。
こんなふうに受粉の媒介となる周りの動物に合わせて自分自身を進化させていくことを共進化というんですね。
多肉植物やサボテンは周りの環境に合わせて独自の進化を遂げているものが特に多いです。
水のない砂漠や山岳地帯に植物が生息地域を広げていった進化の一つの形だと言われていて、比較的新しいタイプの植物のようですね。
一説によるとその歴史はおおよそ200万年くらいだと言われていて、人類の歴史とほぼ同じ長さなんだとか。
確かに他に生命の影のないメキシコやアフリカの広大な砂漠でサボテンや多肉性の植物に出会った時は、ホッとすると言うか仲間に出会ったような気持ちになることが僕もありました。
講座の最後は僕がサボテン温室から持ってきた多肉植物で寄せ植えのワークショップ。
同じ植物を使っても受講生それぞれの個性が反映されて本当に面白いな、と毎回思います。
これをきっかけに植物と共生していくライフスタイルがそれぞれの中で芽生えていけばこんなに嬉しいことはないな、と。
皆さまも植物のある癒しのライフスタイル、是非ゆっくり取り入れてみてくださいね。
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