今日は僕がなぜ世界中の熱帯植物に興味を持ってしまったか、お話したいと思います。
僕が20代の前半から世界を旅したことは以前お話させて頂きました。
沖縄、東南アジア、中近東、中南米、アフリカなど世界各地の民族文化にふれて、彼らの自然と共生している素晴らしい暮らしぶりに心を動かされてしまったんですね。
その中でも一番面白かったのが、植物とうまく共存している、ということでした。
東南アジア、特にインドネシアの方達はコミュニティの周りに自生している薬草を非常に上手く使います。
メキシコのヤキ族なんかは、成人の通過儀礼に際してペヨーテというサボテンを使って、イニシエーションを行いますね。
あとは南アフリカにはウィッチドクター(魔女のウィッチ、です)と呼ばれている民間療法のドクターがいまして、数多くある薬草を処方して患者を治療してくれます。
いわゆるレメディーですね。
南アフリカは特に民間療法のレメディーが盛んで、アロエは万能薬としてコンクにして売られています。
日本に帰化しているアロエ(和名、医者いらず)も、あれは全て南アフリカ原産なんです。
世界各地のコミュニティで植物と本当に上手に共存している現場を見てきまして、その面白い姿形やストーリー、そして彼らが発している力強い生命力に惹かれていったんですね。
気がつくと故郷の群馬館林のサボテン温室で、植物を育てることに熱中してました。
夏は暑くて本当にたいへんなんですが。
でも、こうして綺麗な花を咲かせてくれたりすると、心から嬉しくなってしまいます。
用土を作ったり、植物の種をまいたり、水を上げたり、植え替えをしたりしている中で、気がつくと植物を通して自分自身を耕し育んでいるような気さえしてくるから不思議です。
植物を通して、きっと世界各地の彼らも自分自身を見つめていたんでしょうね。
そこに一番興味を引かれたんだと思います。
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