先日の5/1〜5/5に上州板倉の雷電神社で行われた雷電神社例大祭に行ってきました。
農具や近隣の農産物の露店もたくさん出ていて、まるで中世の村祭りに迷い込んだような雰囲気。
この板倉の雷電神社は日本に数多くある魔除け雷除けの雷電神社の総本山であり、なんと1200年以上の歴史を持っているそう。
伝説によると推古朝の時代、この地を訪れた聖徳太子が沼沢に浮かぶ小島に神を祀ったのが起源だとされています。
伝説の可否はともかくとして、すぐ裏手には竜神様の沼があったり、社殿の裏にはうっそうとクスやクヌギが生い茂る森があったりして、とにかく神秘的な雰囲気に包まれています。
そしてやっぱり竜神様がいるところには水の女神弁財天=サラスバティが祭られていますよね。
初めて行った時には僕が生まれた館林のすぐそばにこんなにエナジーと祈りのパワーに満ちあふれた素晴らしい場所があったんだと感動してしまいました。
何よりもその森が沖縄で最も大切にされている御嶽(うたき)に似ていることに驚いたんですね。
御嶽(うたき)というのは、沖縄のコミュニティの中心にかつては必ず存在していた拝所であり、お祭りはそこへ祈りを捧げるところから始まります。
琉球王朝の斎場(セイファ)御嶽なんかが最も有名ですね。
そして斎場御嶽から眺望できる神の島である久高島のフボー御嶽は沖縄の最も重要な聖地の一つです。
御嶽は元々小さなご神体が一つあるだけの空虚なスペースであり、ただその空虚なスペースが神人の祈りによって徹底的に清められています。
そうやって祈り清めていくことによって、魂が生まれ、また死ぬとそこに還っていくという聖地としての機能が保たれていくのでしょう。
そういった伝統的に清められてきた美しい雰囲気を雷電神社の周辺は持っていたのです。
きっと気の遠くなるような昔から、人々はそこに祈りを捧げていたのでしょう。
自然に感謝しながら、水害や雷害の多かったこの地域の人々が竜神に祈りを捧げて優しい循環と豊穣をもたらしてくれるように祈願をしていたに違いありません。
それはそのまま沖縄の人々が伝統的にニライカナイ(竜宮)へと祈りをささげ、豊かな実りと安全を祈願していた情景とリンクします。
僕が生まれたフルサトと沖縄の祈りの歴史的な繋がり。
図らずも雷電神社の存在でその大切なリンクを感じることができました。
6/24になんとその雷電神社で奉納演奏をさせて頂けることになりましたので、詳しくはまたお知らせしますね。
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