昨日6/24は群馬板倉の雷電神社で行われた「夏越の大祓え」にて奉納演奏をして参りました。
こちらは千年以上続く夏の魔除け厄払いの儀式だそうです。
沖縄の久高島にも「八月マティ」という夏の厄払いがあるように、夏の魔除けの儀式は全国的にあるようですね。
適度な陽射しと暑さのなか午後二時に神事はスタート。
まずは宮司による清めの祈祷の後でチガヤという植物の葉で作られた大縄の輪くぐりを参拝客全員で行います。
八の字を描くように宮司さんを先頭に全員で三回輪をくぐりまして、四回目で階段を上がり社殿内へと入ります。
こちらの社殿内に漂う空気がまた本当にすごいんです。
1200年ほどの歴史があるので、その人々の祈りの痕跡というか、空気が張っていて澄み切っているんですね。
こちらの神社は裏手に龍神の沼があったり、社殿横の森は沖縄の排所である御嶽(うたき)と実によく似ていたり、と、おそらく何千年という昔から水害と雷害の多かったこの地域の人々が祈願と感謝の祈りを龍神さまに捧げていたに違いありません。
その伝統と積み重ねの上でこの神事はまさに行われているのだということを感じました。
人形(ひとがた)につくった紙に息を吹きかけ身体に擦り付けて半年の厄を落とし(良い意味での”呪術”ですよね)、宮司の祝詞で締めくくり。
その後奉納演奏に移らせて頂きました。
まず最初にこちらの神社との繋がりを話させて頂きました。
僕の父親が剣道の教師をやっていた関係もあり、小学生のころに雷電神社奉納剣道大会に出場させて頂いていたこと。
今年に入りさいたま市に住む大切な友人が雷電神社参拝を僕に勧め、この3月にほぼ30年振りにこちらをおとずれたこと。
世界を旅して改めてこの雷電神社を見た際に、その霊気にあふれた聖地性と深い祈りの痕跡に改めて畏敬の念を抱いたこと、など。
この奉納演奏に際しての心からの感謝を述べさせて頂きました。
まずは夏の歌ということで美空ひばりさんの「リンゴ追分」と、オリジナル曲の「カラタチの恋」の二曲を唄わせて頂きました。
動画を観て頂くと分かるんですが、射し込む夏の光が社殿内で乱反射してまるで雷光が響き合っているかのような素晴らしい空間になりました。
これもきっと伝統ある厳かな魔除けの神事の後だったからだと思います。
おそらく何千年と続いてきた人々の祈りと場に心から感謝の念を抱かずにはいられませんでした。
最後にオマケです。
上毛新聞さんが取材に来て下さり、なんと今日6/25の朝刊に記事を上げて下さいました。
素敵な文章を書いて下さった記者の越谷さま、本当にありがとうございます。
皆さま、まだまだ夏の暑さはこれからですので、お身体くれぐれもご自愛くださいませ。
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