4/7から本日まで渋谷アップリンクにて「ヤポネシア映画祭」を開催させて頂いてます。
これは、「久高オデッセイ」を撮られた故大重潤一郎監督作品の史上初の連続上映でして、この監督に僕は本当にお世話になったんです。
彼がいなかったら音楽を続けていないかもしれない、それくらい素晴らしい影響を与えてくれた人でした。
出会ったのは2002年、八月十五夜の久高島でした。
十五夜の祭礼の後に久高島の神殿である外間殿(ほかまでん)で奉納演奏をした際に、それを見ていた神人(かみんちゅ)達の反応が真っ二つに別れてしまったんですね。
カチャーシーの舞で嬉しそうに応えてくれる人たち、そしていぶかしげな表情でやめろと手を振る人たち。
僕がまだ若くて演奏がつたなかったせいもあるでしょうが、おそらく場に対する感謝の気持ちが欠けていたのだと思います。
島人の方達は、「な〜に、お前の演奏は刺激が強すぎたさー。」なんて言って今では笑い話にしてくれますが。
とにかく演奏は途中で中止されて、僕はショックに打ちひしがれていたんです。
そこに声をかけてくれたのが、たまたま「久高オデッセイ」の撮影でその場に居合わせた大重潤一郎監督だったわけです。
「お前はまだまだ若い。ひたすらにその道をまっすぐに進んでいけばいずれ人が認めるような男になるだろう。」
あの時の監督の言葉は忘れられません。
その後で監督、そして久高島の皆さんとの付き合いがスタートしました。
今回のアップリンクにての「ヤポネシア映画祭は監督への祈りを込めたつもりです。
那覇は久茂地にあった風通しの良かった監督の事務所にてのツーショット。
Facebookにこの写真を上げたら、悪魔の会合ですか?なんて、激烈なコメントが友人からきてましたが。。
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