皆さま、こんにちは。
今日は昨日の夏日とは打って変わって肌寒いくらいのお天気。
風邪などひかないように、どうぞ体調管理には気をつけてくださいね。
寝冷えなどしないようにどうぞ暖かくしてお休み下さい。
さて、先月沖縄の久高島にて撮影をしてきました「カラタチの恋」のMV(ミュージックビデオ)が、いよいよリリースされましたのでご報告させて頂きます。
撮影監督はドキュメント映画「久高オデッセイ」の助監督であるマーティこと比嘉真人で、お互いに通い親しんだ久高島で本当に素晴らしく濃い時間を過ごさせてもらいました。
3/11の午前中からスタートし翌日の夜明け前〜朝方まで2人が思いつく久高島の撮影スポットをくまなく歩き、たっぷりと撮影をさせて頂いたんですが、途中で僕らと縁深い故大重潤一郎監督と一緒に歩いているような感覚になったんですよね。
風や波の音、揺れる草花のきらめきの全てに監督の魂が息づいているような、そんな感覚におそわれました。
この「カラタチの恋」は、男は海人(ウミンチュ)、女は神人(カミンチュ)として日々の生活を営んできた久高島の男女をモデルに唄ったものなんです。
かつて久高島のウミンチュは一度漁に出たら半年は戻らなかったそうで、女性=カミンチュの祈りを中心にした祭祀を滞りなく営むことによりコミュニティの結束を固めてきたと言われています。
おそらく海に出た男たちは自分の妻を女神のように恋い慕ったに違いありません。
いつか自分の故郷の港に帰ることを夢見て。
このような海の男たちの間での航海の無事を願う女神信仰は、実は海洋アジア全般に共通したものなんですよね。
奄美のウナリ神、そして中国南部の媽祖信仰然り、かつて明時代の海の男は船の帆先に媽祖を祀り無事を祈願したと言われています。
そういった男女の間の、離れているのにシンクロしていく想いや、まだ見ぬ恋人への恋慕、そんなリアルな恋を久高島の男と女に僕は見てしまったんです。
女が男を守る、男は女を信じる、これは本当の男女だな、と。
愛する人にいつか出会う春を夢見て自分の航路をひたすらに進む、男ができるのは本当にこれしかないのかもしれませんね。
そんな思いで久高島で唄わせて頂きました。
SUGEE「カラタチの恋」
是非繰り返し観て頂けたら本当に嬉しいです!!
この記事へのコメントはありません。