皆さま、こんにちは。
このところたいへん暖かい陽気が続いてますが、お元気でらっしゃいますでしょうか?
とは言え明日からまた少し冷え込むようですので、お身体くれぐれもご自愛くださいね。
さて、2/3は節分、昨日2/4は立春ということで新しい新年の節目を迎えましたね。
僕はそんな節分のタイミングで大学の大先輩でもあり、非常勤講師をさせて頂いているヤマト学園の学長である出井先生にお誘いを受け、栃木市にある大慈寺の般若心経の読経会に参加してまいりました。

こちらのお寺は比叡山延暦寺の第3代の天台座主であり天台宗開祖である最澄の直弟子である慈覚大師円仁が少年期(9歳〜15歳)に修行をされたところで、開山はなんと753年。
栃木県最古という素晴らしい歴史をもった寺院です。
この円仁さんという方は本当に素晴らしい方で、最後の遣唐使として中国に渡り空海や最澄も持ってくることのできなかった貴重な仏典の数々を命懸けで日本にもたらしたことで知られています。
40代で唐に渡り、苦労して仏教の聖地である五台山に入り、長安でサンスクリット語を学び多くの仏典を書写し、その後はなかなか帰国を許されず日本に帰った時は54歳。
しかも帰国時は唐末期の武宗による「会昌の廃仏」という仏教弾圧によって強制帰国をさせられた、というすさまじい経験をされています。
移り変わる時代の中で不屈の意志を持ってサンスクリットや仏典を学び、鎌倉仏教の先駆者である空海や最澄の後で日本の仏教の礎を築かれた方、と言って良いでしょうね。
そんな円仁さんの故郷であり原点でもある大慈寺を訪れることを僕は本当に楽しみにしていました。
21:00前に大慈寺の本堂を訪れ現住職の林先生にご挨拶をさせて頂いてから、会場である円仁堂へと向かわせて頂きました。

中に入るとまず中央の仏像さんに目がいき、何かデジャブ感というか既視感に襲われました。
瞳を閉じているんですが眼から優しいエナジーが発せられていて、見るからに何かが宿っているなという感じ。
この仏像さんの雰囲気がお堂中に満ち満ちていて、もちろん体感温度は寒いのですが心から暖かいものを感じました。
21:00に般若心経の読経がスタート。
住職の冒頭のご挨拶で、世の平和と安寧を祈願する素晴らしい気持ちが伝わってきました。
始まると参加者9人×41回ずつで365回余り。
一年分だそうです。
どうやら煩悩が勝ってるせいか僕は途中何度もくじけそうになりましたが、終わると身も心も本当にスッキリしているのを感じました。
24:00前に終わって本堂にもどると心身ポカポカしてるんですよね。
住職に聞くと真ん中の仏像さんは実は千年近くも前から伝わってるそうで、やっぱり円仁さんの何かが確実に宿ってるなと思いましたね。
一晩明けて眼が覚めると素晴らしい陽気。
住職にお礼の電話をさせて頂くと、なんと僕に円仁さんの命日に開かれる円仁祭にて是非奉納演奏をしてほしい、という素晴らしいお話を頂きました。
毎年1/13だそうです。
来年は栃木市大慈寺にて、皆さん是非お会いできたら嬉しいです!
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