Journey

西アフリカ、マリへの帰還

皆さま、こんにちは。

西アフリカにはグリオと呼ばれる世襲制のミュージシャンがいます。

日本でいうと能や歌舞伎の家系のようなもので王国の代から続く、冠婚葬祭を全て音楽を奏で取り仕切る言わば”シャーマン”的な存在です。

西アフリカの人達は文字を持たなかったので創世の神話も全て口伝で彼らが伝承してます。

僕は2001年にマリ共和国のグリオの聖地ケラを訪れ、国民的シンガーだったシラモリ•ジャバテの娘であるビンタンからグリオの歌を習いママディ•ジャバテという名前を頂いてきました。

電気もガスも水道も整っていない環境の中で音楽と人間の原点にどっぷりと浸った数ヶ月は僕の宝物で、その体験があまりにも素晴らしすぎて2度とケラの地を踏めないままあっという間に20年が経ってしまいました。

そして2023年。

20年を要しましたが、やっと自分の中で「花神」という自分らしさを反映させたオリジナル曲が誕生し、地元館林の神話に基づいたお祭りを復活させようと決意した瞬間に、またマリのファミリーに会えると思ったんですね。

地に足がついたと言うか、もしかしたらグリオの家族に僕自身を再び語れる瞬間がきたな、と。

そう思った途端に僕の音楽の母であるビンタンの義理の息子であるモリバとFBのメッセンジャーで20年ぶりにコンタクトが繋がったんです!

“Oui je vais très et toi ? Vraiment Mamady ça fait longtemps.”
「おー、元気だよママディ、お前はどうだ?嬉しいよ、本当に久しぶりだな。」

ということで1/27から僕の音楽の故郷であるマリ共和国のケラへ22年ぶりに里帰りしてお祭りに参加してきます。

モリバと連絡がとれて、自分が本当の意味でのオリジナルソングに辿り着くまで実は心底苦しんでいたということに改めて気がつきました。

やっと彼らに会える、頑張ってきたぜ、って笑って話せる。

約10日ほどですがおそらく仕事などのご連絡が遅くなってしまう可能性がありますので、ご了承ください。

長文読んで下さり、ありがとうございました。

気をつけて行って来たいと思います。

現地で投稿できるようであれば実況したいと思いますので、宜しくお願い致します。

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