皆さま、こんにちは。
今日は西アフリカマリ共和国の首都バマコから西南西へ100kほどの、グリオ(伝統音楽継承者)の聖地であるケラ村に入ってからの報告をさせて頂きたいと思います。
1/30の朝バマコから車を走らせること約三時間、22年ぶりに懐かしい懐かしいケラ村に着きました。

22年前に僕を迎えてくれた村の入り口にある高さ30mもあろうかというバオバブの木は今や枯れ木となり、薪として村の人たちの燃料に再生されて大切に使われていました。
そして。

僕の歌の母であるビンタンを始めとしたケラ村の人たちはまるで1月程の旅から戻って来たかのように、僕を歓迎の唄と共に優しく迎え入れてくれたんですね。

死と誕生、破壊と再生、食べることと排泄すること、喜びと苦しみ、出会いと別れ、全てが一つに村の中で共有され、グリオたちが奏でる音楽として感情に染み込み循環されていきます。

音楽が全てを内包し優しく包み込むこの村は、僕が初めて訪れる前からずっと夢に出てきていて、それはもしかしたらこの村だけではなくて全ての人たちが持つ原風景のようなものだったのかもしれないと思います。

人の原風景に西アフリカも日本も関係なくて全ては一つに繋がっている、それは”ママディよく帰って来たな”という彼らの笑顔がまた全てを証明してくれたようにも思えてきます。

このケラ村はやはりアーティストとしての僕が誕生した場所であり、22年かけて彼らと笑って音楽が共有できるようになった僕の心の故郷でもありました。
お祭りの動画も撮ったので、それは徐々に投稿していきたいと思います。
2/2に無事に首都のバマコに戻ってきました。
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